2022年1月の読書会 堀江敏幸『おぱらばん』
1/13追記:
都内のコロナ感染状況を鑑み、開催概要を変更します。
新たな開催スケジュールは↓
1月22日
14:00~16:00
Zoomを使ったオンライン開催
参加費:¥1,000
お申込みページは本日中に開設。
しばらくお待ちください。
みなさま、あけましておめでとうございます。
2021年は、困難な状況が続きながらも、思った以上に彗星読書倶楽部の目標を達成できた1年でした。
都内は雲行きが怪しくもありますが、今年最初の読書会を計画しましたので、ぜひご参加ください。
もちろん、「読書会には初めて参加する」という方もご安心ください。
彗星読書倶楽部の読書会は、読書会に初めて参加する方がいる前提で会話が進みます。
参加者全員で感想を語り合いながら、司会である私が質問を投げ込むことで、作品の魅力を引き出していきます。
参加希望の方は、ページ下のフォームからお申込み下さい!
堀江敏幸『おぱらばん』
今回の課題作品は、現代日本を代表する作家・堀江敏幸の1998年発売の短篇集『おぱらばん』から、2作品を取り上げます。
前半1時間で「おぱらばん」、後半1時間で「貯水池のステンドグラス」を語りましょう。
「おぱらばん」
語り手が暮らすパリ郊外の宿舎に、大勢の中国人留学生が入居した。
彼らは《以前》に相当するフランス語として、日常会話ではあまり使われない《AUPARAVANT》を口癖のように使っていた。
その理由を「先生」と呼ばれる人物に尋ねると、あるものを持ってきて、教えてくれた。
しばらくして「先生」は姿を消すが、偶然にも街中で姿を見かけ、語り手は声をかける。
パリに住むアジア人同士の交流と、外見からは想像できない「先生」の別の姿が、美しくもユーモラスに描かれる表題作。
「貯水池のステンドグラス」
数年ぶりに再開した友人Dは、小説を書いたから読んで感想を聞かせてほしいという。
思わぬ出来栄えに読み耽ってしまった語り手は、「きみはもう十分に作家だよ」と言うと、Dの顔色が変わった。
ある人物に、かつて全く同じことを言われたというのだ。
「最後まで読んで感心できなければ、この銃で君を撃ち殺す」
そう言ってDに目の前で朗読を迫ったのは、伝説的な詩人だった。
創作に誇りを持つ者たちの情熱を通して、極限の言語世界を構築した詩人の思考に迫る、本書でももっとも鮮烈な印象を残す一篇。
読み終えた直後にページから世界へと視線を上げる眼が、
思わぬ発見と新鮮な色彩をつい身の回りに探してしまいそうになる、
優れた読後感を残す小説です。
読んだ上でご参加いただき、
気になった部分、好きな箇所、わからなかったこと、
なんでも話題にしてください。
他の参加者の思いつきが、あなたの読解に突破口を与えるかもしれません。
(どう読めばいいんだろう、と迷ったら、「ゼロの立場」のページをヒントにしてみてください。)
開催概要
日時:1月15日 (土) 16:00~18:00
場所:東京・神保町 ギャラリー珈琲店 古瀬戸
東京都千代田区神田神保町1-7 NSEビル 1F
定員:8人(最低開催人数:4人)
会費:各自ご飲食代+参加費¥1,000
課題作品:堀江敏幸「おぱらばん」「貯水池のステンドグラス」
※作品が掲載されている本をお持ちください。単行本でも文庫本でも結構です。紙・電子は問いません。
諸注意:
・当日までに読みきれなくてもOKです。「ひとまず参加しよう……」の感覚でお越しください。
・会場は飲食店ですので、お一人につき1品以上のオーダーをお願いしております。
・参加者が開催可能となる人数に満たなかった場合には、開催を見送らせていただく場合があります。その際には、メールにてご連絡いたします。
・ビジネスへの勧誘、宗教への勧誘はお断りしております。
・セクハラ・パワハラと受け取られる発言が、万が一、見られた場合には、
主催者から注意の上、ご退出いただく対応をせねばならないこともあり得ます。
・「その考え方は間違っている・適切でない」といった主張は、ご遠慮いただいています。
それを言わねばならない状況では、主催者が対応いたします。
・キャンセルの際はContactページもしくは
info@suiseibookclub.com
までご連絡ください。
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