不思議の国のアリス

【メンバー限定】ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』【彗星読書ゼミ】

第18回の彗星読書ゼミは、児童文学の名作『不思議の国のアリス』を解説します。

聖書やシェイクスピアに次と言われるほど多数の言語に翻訳されているこの作品、「読んだことはあるけど、その魅力がよくわからなかった」という人も多いのでは。
私たちがよく知る「文学」や「児童文学」の面白さを期待すると、本作の魅力は分かりません。
なぜ、『不思議の国のアリス』は歴史に残る作品となったのか……?
今回はイギリス児童文学の歴史を辿ることで、その歴史的重要性を説明します。

動画の単品販売を開始しました。
下のリンク先で画面の指示に従い、配信プラットフォーム・Vimeoのアカウントを作成し、その後購入することでご視聴いただけます。

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』完全版 ¥2,000

目次
1:あらすじ
2:制作の経緯
3:歴史的評価
4:言語遊戯と吃音
5:無意味の文化的意味

第1章ではストーリーの主な流れを紹介したのち、第2章で主人公のモデルになった実在の少女アリスと作者の関わり、ジョン・テニエルによる挿絵の重要性を見ます。
第3章では16世紀に時間を巻き戻し、児童文学を作る大人たちの思想の変遷の果てに『アリス』が出現する流れを確認、
第4章で文学の歴史に必ず現れる傾向「マニエリスム」を解説し、作者ルイス・キャロルが目指した作品の機能を考察してゆきます。
最後の第5章では、少々高度な文学論を展開し、文学には「深さの文学」と「表面の文学」という尺度が考えられる……と、1時間を超える解説動画です。

ルイス・キャロルには、生前からいくつもの伝説と偏見がまとわりついてきました。
しかし、21世紀に入り、第一次資料の研究から否定されたエピソードも少なくありません。
本動画では、1970年代〜80年代の鋭い、しかし古い論考を最新の情報で修正しながら、『アリス』が、そして作者がいかに読まれてきたのかを紹介します。

再生時間:1時間15分15秒

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EDITED BY

森大那

1993年東京都出身。作家・デザイナー。早稲田大学文化構想学部文藝ジャーナリズム論系卒業。2016年に文芸誌『新奇蹟』を創刊、2019年まで全11巻に小説・詩・批評を執筆。2018年にウェブサイト&プロジェクト『彗星読書倶楽部』を開始。2020年に合同会社彗星通商を設立。

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