【メンバー限定】谷崎潤一郎『春琴抄』完全版【彗星読書ゼミ】
第21回の文学講座【彗星読書ゼミ】は、日本文学史上屈指の名作、谷崎潤一郎『春琴抄』です。
よく知られた作品ではありますが、文学の専門家にしか知られていない、多くの秘密がある小説でもあります。
句読点が減ってゆくこの前代未聞の文体にはどんな効果があるのか?
主人公・春琴が盲目になった年に現実世界で起こっていたある事件との関係とは?
今回は、巷の文学ガイドでは絶対に教えてくれない内容を1時間の動画に詰め込みました。
特に、本篇で語ったことの中でも、
「小説にとって文体とは何なのか?」
「文体そのものが欲望を表現する」
「大塩平八郎の乱の記述が無い理由」
「書かないことによって、逆説的に、書いたも同然になること」
にご注目ください。
『春琴抄』の技術をわかりやすく解説するこの1時間で、小説の読み方は大幅にレベルアップするはずです。
1:あらすじ
・『鵙屋春琴伝』という書物
・盲目の美少女と丁稚の少年
・春琴に降りかかる悲劇
・偽書小説とは何か?
2:内容に隠された秘密
・谷崎と根津松子
・距離の快楽をむさぼること 佐助は本当に献身的下僕なのか?
・大塩平八郎の乱が起こっていたはずだが……
・この世界への盲目宣言
3:「止まらない」を目指す文体
・「分節」作用とは何か
・そもそも文体とは何か
・手探り感を演出する
4:まとめ
・マゾヒズムとサディズムは別の思考
・三島由紀夫『仮面の告白』との関わりとは
再生時間:1時間6分33秒
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