日比谷図書文化館

正木香子さんの講座に参加してきた

文化館看板

1月の彗星教室で講師をつとめていただいた、文筆家の正木香子さんのイベントに参加して来ました。
以前は主催者として受付係に徹していましたが、今回はお客さんとして……!

東京都千代田区の日比谷図書文化館では、『日比谷カレッジ』と題して様々な講座が開催されています。

通例、平日は午後7時から、土日祝日は午後2時から開始ということになっています。

今回のタイトルは、『正木香子さんと味わう書体の世界』

講演の内容はその場にいた人だけの秘密ではありますが、あまりに素晴らしい読解だったので、これだけはツイートしてしまいました。

 

手書き文字で”黒ベタ白ヌキ”なら、つげ義春の「ゲンセンカン主人」が最初、という説をどっかで読んだ記憶がありますが、手書き文字とフォントで対比しても、黒ベタの暗闇の印象は違ってきますね。

正木さんは5月19日にも講演をされるとのことです。

大日本タイポ組合展「文ッ字-いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」

展覧会の詳細は上の画像から。
正木さんの詳細は↓

正木香子講演会、文字のチカラ~「文学×書体」味くらべ~

  • 講師:正木香子(文筆家)
  • 日時:2019年5月19日(日曜日)午後2時から4時
  • 場所:町田市民文学館2階大会議室
  • 定員:80名(申込順)
  • 参加費:無料

正木さんのウェブサイト『文字の食卓』はこちら

正木さんの単著はこちら。

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このほか、各種雑誌にも文章を寄せておられるほか、
ウェブ平凡では『タイポグラフィ・ブギーバック』を連載中
目覚ましい活躍ぶりですよね。
これはつまり、正木さんの文筆家としての旺盛な活動力だけが理由ではなく、
正木さんの提示する本の(文字の)読み方が求められるようになった、ということだと思います。
ちなみに上の連載、管理人のお気に入り回は、「第2回  モノローグの文法」

 

 おもしろいのは、『ちびまる子ちゃん』が国民的アニメとして大ヒットした90年以降、マンガでは〈タイポス〉のモノローグから「わたしは」という主語が姿を消すことだ。


『ちびまる子ちゃん』のアニメ化によって、原作の文字の使い方が変質した……!?
この仮説は管理人が思わず声を上げたくらい鋭い。
正木さんは、「読みの現場」調査の達人です。

EDITED BY

森大那

1993年東京都出身。作家・デザイナー。早稲田大学文化構想学部文藝ジャーナリズム論系卒業。2016年に文芸誌『新奇蹟』を創刊、2019年まで全11巻に小説・詩・批評を執筆。2018年にウェブサイト&プロジェクト『彗星読書倶楽部』を開始。2020年に合同会社彗星通商を設立。

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