【Twitterまとめ】なぜ近代文学を読みたくなるか、について

なぜ個人的な好みとして近代文学(国は問わない)に惹かれるのかと考えると、 たぶんそれは、現代と連続しているようで、ほんとはやっぱり連続してないからなのでは? とも感じます。 遠い本、今の自分から遠い本、遠い言葉を、今の自分へ密輸する。 そんな読書をしてきたように思うんですよね。

今を生きてて、今誰もが平然と使われている言葉だけで生活してたら、息苦しくて死にそうになりませんか……? たぶん、だからわざわざ「遠い言葉」を読む必要が出てくる。 そこで最適なのが、読めるけど、言葉が平然とは書かれていない近代文学なのでは。

もちろん現代でも「遠い言葉」を作り出すことはできますよね。 「現代詩」という単語は揶揄にも使われますけど、 今この時代を生きている人が「遠い言葉」を作り出すなら、 私はお金を払ってでもこっそりザクザク密輸します。

なお、「近代」の日本語のあり方が現代とどれだけ離れているのかを痛感する最高の一冊として、批評家・柄谷行人の『日本近代文学の起源』を推します。

EDITED BY

森大那

1993年東京都出身。作家・デザイナー。早稲田大学文化構想学部文藝ジャーナリズム論系卒業。2016年に文芸誌『新奇蹟』を創刊、2019年まで全11巻に小説・詩・批評を執筆。2018年にウェブサイト&プロジェクト『彗星読書倶楽部』を開始。2020年に合同会社彗星通商を設立。

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