文章レベルを絶対に・強制的に・短時間でレベルアップさせる2つの方法

 

文章レベルを絶対に・強制的に・短時間でレベルアップさせる2つの方法

3月30日、彗星教室が開催されました。

今回は、プロのライターである西東美智子さんによるライティング講座、
『「文章を書く生活」を始めよう〜プロのライターが教える、執筆テーマ設定から作品公開までの基本』
の第三回。

後日、西東さんによるレポートも掲載予定です。

今回は、イベントの最後に管理人がお話しした内容をお伝えします。
有料イベントではありましたが、西東さんのノウハウはプロ直伝ですので受講者だけの秘密として、
管理人のような、あくまでアマチュアが言える効果的な知識は、ここで読者の皆さんに共有してもよいかと思います。

それは何かと言いますと、
自分の手で書く文章のレベルを、絶対に、強制的に、短時間で、レベルアップさせる方法があって、今すぐできるテクニックとして2つの方法があります、ということです。

前置きなし、早速いきます。

1、毎日の記録を、感想なしで書く。

例えば美術館へ行ったり、映画を観たり、マンガや本を読んだりする。
その記録をつけていただきたいのですが、
その際、感想や自分の感情は、一切書かない。
これだけです。

まあ、実際に今すぐやってみていただければ、その効果は歴然と感じられるはずです。
感じられた方は、以下の説明はすっ飛ばしてください。


なぜこれが文章レベルを上げる方法と言えるのでしょうか?

・事実だけ書く=客観的に見て、客観的に書く
自分が思うこと・感じることは一切言葉にせず、ただ間違いなく言えることだけを、ひたすら箇条書きしてみてください。
意外とたくさん出てきませんか?

物事は、どんなものでも、色々な視点から意味付けられるし、考えられてしまうものです。
だから、丸腰でその1つ1つを説明しようとすると、何を書くべきかわからず、混乱したまま筆が進んでしまいます。

そこで、<事実だけを取り上げる>、というモノサシ1つだけで物事を見ることによって、自分の中でも明晰に整理できるし、他人に伝える力もつくというわけです。
箇条書きにした事実たちについて、今度は、もっと詳しい部分まで書き加えていきましょう。
そうすれば、ほら、
自分が一体何を見ていたのか、自分でハッキリと分かるようになりましたよね。
あとは、書いたものをまとめたり、整えたりしてみてください。
それはもう、あなた自分の手で最初から最後まで書き上げた、ひとまとまりの文章です。

・「感想」は、表現と記録の邪魔になる
……と言われたら意外ですか? 意外かもしれませんね。
でも、「感想」って、文章を書く上で、そんなに優先度の高いことでしょうか?
実は違うのです。

ためしに今、一番好きな映画の「感想」を書き起こしてみましょう。
その映画を観て、どんな気持がしました? どんなふうに感情を動かされましたか? 言葉にしてみてください。
では、自分の書いた文章を読み返してみましょう。
……いやここはひとつ、音読してみてください。
誰だって書けそうな、耳にタコができるほど聞かされた、よくある言い回しで書かれたものがそこに書かれていませんか。
それは、イヤイヤ書かされた、あの読書感想文というヤツと、一体何が違うのでしょうか。
感想、というものは、実は、たいしたものではないし、「自分の感じたものをどうしても言語化したい、それも他人になるべく伝わるように」と思っても、それは、すでにかなりの表現力を身につけた人しか満足には書けない性質のものなのです。

だからこそ、「感想」は抜きにしてみましょう。
すると、どうなるか。
たとえ語彙が少なくても、予想以上の表現ができているでしょうし(つまり表現力の貧しさに失望することがない)、今すぐ他人に読ませてもそれほど恥ずかしくない記録として成立しています。
「感想」を制限することで、これほどまでに、書けることが増えるのです。
「感想」は、あなたが書けるはずの多くのものを邪魔している、ということがお分かりになるでしょう。

2、ファンレターを書く

これほどまでにモチベーションを高く維持する作文行為は他にありません。
これで文章レベルが上がる理由は簡単。
絶対に誰かが読むことになるので、下手なものは書けないからです。
慣れないうちは、気を遣って言葉を選び、だけど言い回しがくどくならないよう、最大限に脳を働かせて書くことになるでしょう。これが効果的なんです。
この方法は、「ファンレターを送りたい!」という思いが強いのが前提で、
「自分なんかが出していいのかな……」程度に考えている人は、「もう今日中に送ろう」と思ってください。

オススメは、有名人に送るのではなく、
店員さんの対応が良かったお店や、
お世話になった施設に送ることです。

管理人も前職で何度も経験がありますが、お店や施設は、日々どーでもいいクレーム対応をさせられてばかりです。
褒める言葉が現場の人に届くことはほとんどありません。
だからこそ、感謝の言葉を伝えると、相手の心の中に必ず残ります。
もちろん、ベストは直筆の手紙です。
理由は、モノとして残るからですね。
組織宛に送ったら、オフィスの休憩所なんかに貼り出されたりしますよ。

管理人の場合、とても親切に対応してもらえたお店や、扱っている商品の質が良かったとき、なるべく手紙かメールを送るようにしています。
以前、横浜の某カフェに連れて行ってもらった際、内装や雰囲気が楽しく、特にウェイトレスのお姉さんの対応が見事だったので、直筆の手紙を書いて送りました。
一週間後、その会社の代表取締役から直筆の手紙が送られてきました。
時間は効率よく使え、という風潮がのさばる昨今、
わざわざ相手が直筆で書く送るための時間を割く、という行動を起こさせる力が手紙にはあるのだ、と、この出来事を捉えることができますよね。

ここで、1の「感想なしで書く」が効果を発揮します。
事実だけを書く部分→自分の感情を書く部分、という順で構成を作るのです。

事実:
料理がとても美味しかった。
お店のコンセプトが自分の趣味にピッタリだった。
感想:
だから友人たちととても楽しい時間を過ごせた。
他の場所では絶対できない体験だと思った。
おかげで元気が出た。

例えばこんな具合です。
これ、構成として安定しているがゆえに、極めて強い効力を発揮します。

今すぐやってみよう

今日から、というより、今すぐできる2つの方法なので、
手元のノートでやってみてもいいし、
雑貨屋や文房具店でレターセットを買って送るのもいいし、
noteなりTwitterのアカウントを作って毎日とか3日おきとか、定期的に続けていくと、1ヶ月で爆発的に文章力は伸びます。

彗星教室の会場ではここまで詳しくは話す時間がなかったので、解説しました。

もう1つのテクニック:自分の文章を音読

ちなみに、自分の文章がある一定のレベルを超えているかどうか、根拠はさておき感覚的に把握する方法は、
他人の目の前で、自分の文章を音読することです。
どうです、できそうですか?

これが「感想文」だったら、
顔から火が出そうなほどだからムリ、でしょう。
でも、上の2つのテクニックを身につけた読者は、もう大丈夫ですね。

EDITED BY

森大那

1993年東京都出身。作家・デザイナー。早稲田大学文化構想学部文藝ジャーナリズム論系卒業。2016年に文芸誌『新奇蹟』を創刊、2019年まで全11巻に小説・詩・批評を執筆。2018年にウェブサイト&プロジェクト『彗星読書倶楽部』を開始。2020年に合同会社彗星通商を設立。

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